チャップアップの成分に効果があるのか気になる方へ。
チャップアップに配合されている成分が、一体どの程度育毛や発毛に効果的なのか、毛髪診断士が分析してみた。このサイトでは基本的に「チャップアップに効果はない」と言い切っているが、今回の検証に関しては、できるだけ客観的に一つ一つの成分を調査している。

毛髪診断士。
前職はライター。育毛の記事を800以上書き、『育毛剤で髪は生えない』と気付く。
騙される人を減らしたい!
チャップアップの成分をぜんぶ検証しました
チャップアップの公式サイトには「55種類の成分を配合」と書いてあるが、「全成分表示」を見ると、有効成分3種類と、その他の成分85種類、合計88種類の成分が配合されていることがわかった。これらの成分をひとつひとつ調べ、チャップアップという育毛剤がどの程度育毛・発毛に効果的な成分を配合しているのかを検証する。
チャップアップの成分検証結果
早速、チャップアップの成分をすべて検証した結果をお伝えする。
- A判定の成分:0
- B判定の成分:2
- C判定の成分:5
- 効果のない成分:81
以上がチャップアップの全成分を分析して得られた結果である。
※A・B・Cの判定基準は後述
育毛・発毛効果がある成分はゼロ
効果が疑わしい成分が2種類
効果があると言われているだけの成分が5種類
その他の81種類の成分は、なんの効果もない成分
ということだ。
ひとつひとつの成分の詳しい内容はこの記事の後半に記載するので、興味のある方は目を通して頂くと良いだろう。A判定の成分がひとつもない時点で、育毛を目的にチャップアップを購入するメリットはない。保湿系の成分が多く含まれているので、「頭皮の湿度を保ちたい」という方は購入を検討してもいいだろう。まあそんなニーズがなかなか無いと思うが。
成分を検証する際の基準
チャップアップの成分を検証するにあたり、あいまいな基準で育毛効果を判定していくと、88種類もあれば判定に「ゆらぎ」が生じてしまう。そのため、事前に成分の判定をするに当たっての明確な基準を作った。
保湿作用・抗炎症作用・血行促進作用に育毛効果はない
まず、育毛剤に配合されてる成分の効果でよく見るのは、
- 保湿作用
- 抗炎症作用
- 血行促進作用
などである。これらは薄毛の原因を男性型脱毛症(AGA)に絞って考えた場合、全く効果のない作用である。薄毛で悩んでいる男性のほとんどが男性型脱毛症であることを考えると、これらに育毛効果を認めることはできない。
ただ、頭皮が炎症を起こして、その部分が薄毛になってしまう「炎症性脱毛症」でお悩みの方には効果があるかもしれない。ほとんどいないと思うが。
A判定:育毛・発毛効果がある成分
A判定は「医学的根拠・臨床試験データがある」成分とする。
医学的根拠があり、臨床試験データも十分にそろっているものを指す。ミノキシジルやフィナステリド、デュタステリドなどといった、AGAクリニックで処方されるタイプの成分については、ほとんどが世界中の豊富な実験データが公開されている。これらについては十分な医学的根拠がある成分だといえるだろう。チャップアップには、このレベルの成分はひとつも配合されていない。
B判定:効果が疑わしい成分
B判定は「根拠のない怪しい実験データがある」成分とする。
育毛剤関係の成分の試験データというのは、怪しいものが多い。「調査の詳細が不明」「被験者の人数が少ない」「数値データではなく、被験者の主観的な感想が根拠になっている」などである。試験の運営者の都合がいいように解釈が捻じ曲げられている場合もある。育毛で言えば「イソフラボンとカプサイシンで髪の毛が生える」と、TVでも話題になり本まで出版された育毛法が名古屋市立大学教授の捏造だったことが話題になった。
これは話題になったからバレただけで、氷山の一角だろう。
信頼できるのは客観的に複数の実験データが揃っていて、ダブルブラインドテストなど信憑性のある方法で試験が行われたものだ。そう考えるとこのB判定の育毛成分は、チャップアップに2種類配合されているが、かなり効果が疑わしいといえる。
C判定:効果があると言われているだけ
C判定は「根拠なく『髪が生えるらしい』という噂だけがある」成分とする。
医学的根拠や臨床試験のデータがなく、ただ単に「育毛効果があると言われている」と言うだけの成分。誰が言い出したかも分からない都市伝説レベル。99.9%何の効果もない。効果なしと切り捨ててもいいが、念のためC判定というカテゴリーを設けた。チャップアップにはこのような成分が5種類配合されていた。
チャップアップ、本当にただの詐欺なのか?
「そうは言っても、B判定やC判定の成分が少しはあるじゃないか」と思う方もいるかもしれない。
確かに、非常に怪しいエビデンスだとはいえ、育毛効果があるとされているB判定の成分も2種類配合されているから「100%意味がない」と断定することができないかもしれない。
成分の濃度や配合量から推測する
しかし、もし仮に、B判定やC判定の成分に育毛効果があったとしよう。その成分がチャップアップの中にどれだけの量配合されているのかが重要になるが、その濃度や配合量は、公開されていないのである。80種類以上もの成分が配合されており、そのうちの多くが水とエタノールであることを考えると、ひとつの成分のチャップアップ内での濃度は1%以下であろう。ボトル1本につき1滴か2滴かもしれない。
また、チャップアップはアフィリエイト報酬から考えて、原価が数十円から数百円であることが予測されるので、成分にそこまでのコストをかけているはずがない。
効果の証明された成分は濃度や配合量を明記する
実際、ミノキシジルを主成分とした育毛剤であれば「5%配合」など主成分の濃度を明確にしているし、フィナステリドやデュタステリドであれば、「1mg錠」など主成分の配合量を明確にしている。チャップアップに関しては、そのような成分の配合量が一切明らかにされてないので、「発表したらクレームが来るぐらい少量」なのだろう。
そんな状態で、もし88種類のうち1種類や2種類効果のある成分が入っていたとしても、その成分はほぼ効果を発揮しないということである。成分は多ければいいというものではない。
チャップアップは育毛効果なし
再度、チャップアップの成分を分析した結果を示そう。
- A判定の成分:0
- B判定の成分:2
- C判定の成分:5
- 効果のない成分:81
以上の理由から、「チャップアップには育毛の効果がない」と判断することができる。
どんなにひいき目に見ても、残念ながらチャップアップに配合されている成分で、男性型脱毛症(AGA)が改善されたり、抜け毛が予防できたりということはない。「頭皮を保湿する」「頭皮の雑菌の繁殖を防ぐ」と言った頭皮環境改善の効果はあるかもしれないが、頭皮環境を改善したからといって、薄毛は血液中のホルモンが原因なので治らない。
本当に薄毛を治療するなら、医学的根拠のある治療法を試してください。
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ふざけているとしか思えない成分
余談だが、ひとつひとつの成分を分析していくと「オレンジ果汁」「レモン果汁」「グレープフルーツエキス」など、ふざけてるとしか思えない成分がたくさん入っていることに気づく。オレンジ果汁で薄毛が治るんだったら、コンビニでオレンジジュース買って頭皮に塗った方が早いだろう。
さて、ここから先は、チャップアップの成分ひとつひとつを調査した結果を記載しておく。もしすでにチャップアップを購入してしまった方は、腹が立つと思うので読まない方がいいかもしれない。
有効成分を分析
まずは、チャップアップに有効成分として配合されている3種類の成分から検証してみよう。
有効成分とは、厚生労働省が認可した成分であり、チャップアップが医薬部外品として販売されている根拠となっている成分である。「国が認めた効果」などと言われるのは、この3種類の有効成分が配合されているためだ。
センブリエキス(C判定)
センブリという植物から抽出されるエキス。日本では代表的な民間薬と言われているが、日本以外では使われていない。血行促進作用と毛母細胞の活性化作用があると言われているが、血行促進作用についてはエビデンスが見当たらなかった。毛母細胞の活性化作用については、1989年に臨床試験が行われているが、「統計的に有意差は認められなかった」という結果が出ている。つまり単なる雑草から絞り出した汁であり、育毛効果はないということだ。
グリチルリチン酸ジカリウム
漢方などでよく使われているカンゾウから抽出される成分。殺菌作用と抗炎症作用があると言われている。丸善製薬株式会社の臨床実験の結果によると、6名の被験者の結果について「かゆみに対する違和感のスコアが低値を示す傾向であった」とある。これも「改善傾向が認められる」という程度であり、はっきりとした効果があるわけではないようだ。とにかくかゆみに効くかもしれない程度の成分であり、当然育毛効果はない。
塩酸ジフェンヒドラミン
抗ヒスタミン薬に属する化合物のひとつ。アレルギーの症状を抑えるはたらきがあり、カゼ薬や鼻炎薬・かゆみどめに 使われている。睡眠改善剤として「ドリエル」の主成分にもなっている。炎症を抑制する作用があると言われるため、頭皮に炎症がある方が、それを抑えるために使うタイプの成分である。当然育毛効果はない。
3つの有効成分は発毛を促進しない、抜け毛も予防しない
チャップアップに配合されている上記の3つの有効成分を検証した結果、それらが発毛を促すというエビデンスは一切見つからなかった。見つかったのは「かゆみを止める」「炎症を抑制する」程度の効果である。炎症性脱毛症に悩んでる方には効果があるかもしれないが、薄毛で悩んでる方のほとんどは男性型脱毛症なので、チャップアップの有効成分は薄毛に何の効果もないということがわかった。
その他の成分を分析
チャップアップには3種類の有効成分以外に85種類もの成分が配合されている。公式ホームページに掲載されている「全成分表示」中から有効成分以外の「その他の成分」をひとつひとつ検証していこう。
精製水
これはベースとなる水の事であろう。これは単なる水なので特に言及することはない。当然育毛効果はない。
濃グリセリン
その名前の通り濃度が濃いグリセリンのことを指す。一般的なグリセリンは濃度が84%から87%であるのに対し、濃グリセリンは98%以上だという。「高純度グリセリン」等とも呼ばれる。化粧品によく使われる保湿成分で、若干のべたつきがある。育毛効果はない。
シクロヘキサンジカルボン酸ビスエロキシジグリコール
噛みそうな長い名前の成分。おそらくこの名前を一生覚えることはないだろう。化粧品に配合される成分の一種で、乳化安定剤.保湿剤、皮膚コンディショニング剤として使用される。育毛効果はない。
エタノール
アルコールの一種。防腐剤として配合される成分。チャップアップを長持ちさせるために配合されているだけであって、育毛効果はない。敏感肌の人はかぶれる可能性あり。
D-パントテニルアルコール(C判定)
パントテン酸のアルコール誘導体。体内でパントテン酸に変化する。パントテン酸とはビタミンB5のことだ。パントテン酸は毛母細胞の活性化作用があると言われているが、根拠となる臨床試験のデータなどはない。ちなみに有名な「パンテーン」というシャンプーは、パンテノールが主成分であることからそのネーミングになっている。メインは保湿作用である。
フェノキシエタノール
様々な化粧品に配合されてる防腐剤。敏感肌の方が使用するとかぶれる危険性あり。育毛効果はない。
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
乳化作用と浸透作用を持った、非イオン性界面活性剤。製剤化するために配合される成分であり、何らかの効果を期待して配合される成分ではない。育毛効果はない。
ラウリルジメチルアミンオキシド液
こちらもチャップアップの成分を安定させるために配合される成分であり、何らかの効果を期待して配合されてるものではない。育毛効果はない。
ビワ葉エキス(C判定)
その名前の通りビワの葉っぱから抽出されるエキス。脱毛を予防する作用があると言われているが、臨床データはない。細胞を使用した非臨床試験で「血行促進作用がある可能性がある」という結果が出ただけの、単なる植物汁。
海藻エキス(C判定)
海藻から抽出したエキス。育毛剤ブブカが盛んにウリにしている「M-034」と同じ成分だと思われる(ブブカとチャップアップはもともと同じ『ソヴール08』いうOEMの汎用育毛剤だった)。毛髪の成長作用があると言われている成分だが、偽造されたデータが一時期出回っただけで、誰も証明できていない。ゆらゆら漂う海藻が髪の毛に見える→髪生えるんじゃね?という迷信から発想されたエキス。
ボタンエキス
ボタンから抽出されたエキス。1994年にクラブコスメチックによって公開された情報では、表皮ブドウ球菌阻害作用を有することが確認されている。つまり、若干の抗菌作用があるということだ。育毛効果はない。
シナノキエキス
ボダイジュの花や葉っぱから抽出されるエキス。皮膚コンディショニング剤などに配合され、保湿作用があると言われている。育毛効果はない。
ヒキオコシエキス
抗炎症作用や抗酸化作用を持つといわれる植物エキス。育毛効果はない。
ヒオウギ抽出液(B判定)
チャップアップに配合されている成分の中で効果がある可能性がゼロではない成分。ヒオウギという植物の根から抽出したエキスで、モルモットを使用した実験によって薄毛の原因となる5αリダクターゼの活性を抑制する働きがあるということがわかっている。しかし、モルモットと人間は違うし、モルモットはAGAにならないので、信ぴょう性は低い。人に対しても実験はしているが、15%濃度のヒオウギ抽出液を1か月使用しただけ。1か月で育毛効果など出るはずがない。毛髪の成長速度から考えて、効果が見え始めるのは早くて3か月後である。「4人中3人が育毛効果があると答えた」と書かれているが、非常に主観的な効果測定である。気のせいか嘘のどちらかだろう。ダブルブラインドテストなどの厳密な実験を行っているわけではなく、その効果も限定的。かつ、チャップアップにヒオウギ抽出液がどれだけの量配合されているかわからない。おそらく1%以下なので、それならば効果はゼロに等しい。
ヒオウギ抽出物を含有するテストステロン5α−リダクターゼ阻害剤とその応用
クロレラエキス
クロレラから抽出されるエキス。保湿作用があるが、育毛効果はない。
オウゴンエキス(C判定)
コガネバナの根から抽出されるエキス。脱毛を抑制する作用があると言われているが、臨床試験のデータなど、科学的根拠は一切存在しない。効果があるとすれば保湿作用くらいであろう。
ローマカミツレエキス
ローマカミツレから抽出されるエキス。カモミールとも呼ばれる。ハーブティーとして親しまれている一方、スキンケア用品などにも配合されており、かゆみ止めや抗炎症作用などがあると言われている。育毛効果はない。
アルニカエキス
アルニカの花から抽出したエキス。色素の沈着を抑制する作用があるため、スキンケア用品に広く配合されている。また、抗炎症作用や血行促進作用がある。育毛効果はない。
オドリコソウエキス
オドリコソウから抽出されるエキス。収斂作用や抗炎症作用などがあり、肌荒れ対策のスキンケア用品によく配合されている。育毛効果はない。
オランダカラシエキス
オランダガラシから抽出されるエキス。保湿作用があるといわれているが、育毛効果はない。
ゴボウエキス
ゴボウの根から抽出されるエキス。日本人以外ほとんど利用することがない。保湿作用や血行促進作用があると言われている。育毛効果はない。
セイヨウキズタエキス
セイヨウキズタという植物から抽出されるエキス。抗菌作用・抗炎症作用、保湿作用などがあると言われている。育毛効果はない。
ニンニクエキス
にんにくから抽出されるエキス。飲むと元気になりそうだが、頭皮に塗って効果があるのだろうか?実は、にんにくには洗浄効果があるので、毛穴をきれいにしてくれるらしい。だからといって、育毛効果はない。
マツエキス
松ぼっくりから抽出されるエキス。抗菌作用や抗炎症作用がある。育毛効果はない。
ローズマリーエキス
ローズマリーから抽出されるエキス。抗酸化作用や抗アレルギー作用・抗菌作用などがあると言われている。育毛効果はない。
ニンジンエキス
ニンジンから抽出されるエキス。抗炎症作用や血行促進作用などがあると言われている。育毛効果はない。
サクラ葉抽出液
桜(ソメイヨシノ)の葉っぱから抽出されるエキス。古くから漢方などでは使用されていた。抗炎症作用、保湿作用などがある。育毛効果はない。
乳酸ナトリウム液
角質層を保湿する乳酸のナトリウム塩。そのまま保湿作用である。育毛効果はない。
L-ピロリドンカルボン酸
天然の保湿成分。血行促進作用もあると言われている。育毛効果はない。
L-アルギニン
アミノ酸の一種。疲労回復を目的としたサプリメントなどに配合されている。経口摂取することによって新陳代謝を活性化させることができるが、皮膚に塗ることによって効果があるかどうかは疑問である。天然保湿因子なので、保湿効果はある。育毛効果はない。
DL-ピロリドンカレボン酸ナトリウム液
角質層の保湿成分。保湿作用があるが、育毛効果はない。
L-アスパラギン酸
内服薬として体内のカルシウム不足を補う目的で使用される。化粧品成分としては保湿作用がある。育毛効果はない。
水酸化ナトリウム
ナトリウムの水酸化化合物。「苛性ソーダ」と呼ばれる事も多い。製剤化する時の調整用に配合されてる成分で、育毛効果はない。
グリシン
タンパク質を構成するアミノ酸。保湿作用があるが、育毛効果はない。
L-アラニン
中性アミノ酸の一種であり、体内でも合成されるので、必須アミノ酸の一種でもある。保湿作用があるが、育毛効果はない。
L-セリン
中性アミノ酸の一種であるオキシアミノ酸。体内で合成される必須アミノ酸の一種。保湿作用があるが、育毛効果はない。
L-バリン
これも中性アミノ酸の一種。人の体の中では合成されないので、必須アミノ酸に数えられる。保湿作用があるが、育毛効果はない。
L-プロリン
中性アミノ酸の一種であるイミノ酸であり、必須アミノ酸の一つ。保湿作用があるが育毛効果はない。
L-スレオニン
これもアミノ酸。チャップアップは何種類のアミノ酸を入れてるんだろう。結局このアミノ酸も保湿効果があるだけで育毛効果はない。
L-イソロイシン
これまだアミノ酸です。体内で作られないので必須アミノ酸の一つ。保湿作用がある。育毛効果はない。
L-ヒスチジン
まだまだアミノ酸。これまですべて中性アミノ酸だったが、これは塩基性アミノ酸である。だから何だということはなく、保湿作用があるが育毛効果はない。
L-フェニルアラニン
ようやく最後のアミノ酸である。中性アミノ酸であり、体内で合成されない必須アミノ酸の一つ。保湿作用があるが、育毛効果はない。
ジオウエキス
ジオウの根から抽出されるエキス。血行促進作用もあると言われている。育毛効果はない。
カモミラエキス
カミツレ花エキスのこと。抗菌作用や血行促進作用があると言われている。育毛効果はない。
ショウキョウチンキ
生姜の根から抽出されるエキス。血行促進作用や色素の沈着を抑制する作用があると言われている。育毛効果はない。
ダイズエキス
大豆から抽出されるエキス。コラーゲンの代謝を促進し、皮膚の老化を抑制する作用があると言われている。育毛効果はない。
1.3-ブチレングリコール
グリセリンよりべたつきが少ない保湿剤。育毛効果はない。
ドクダミエキス
ドクダミから抽出されるエキス。抗菌作用や抗炎症作用があると言われている。育毛効果はない。
チョウジエキス(B判定)
フトモモ科の植物チョウジの木を乾燥させたものから抽出されるエキス。5αリダクターゼを抑制するという作用があると言われている。「デミ毛髪科学研究所」というところが実験を行い、「抜け毛の本数が減った」ということを証明してはいるが、この実験の詳細は公表されておらず、濃度も対象者の数もなにもかも不明であり、育毛剤に配合されることでどの程度の効果があるのかは疑問である。
また、育毛にとって抜け毛の本数はまったく関係なく、毛根の太さだけが重要である。
マロニエエキス
西洋トチノキの種子から抽出されるエキス。抗炎症作用や血行促進作用があると言われているが、育毛効果はない
ウメ果実エキス
梅の果実から抽出されるエキス。抗糖化作用と血行促進作用があると言われている。育毛効果はない。
チンピエキス
温州ミカンの皮から抽出されるエキス。抗炎症作用と血行促進作用があると言われている。育毛効果はない。
センキュウエキス
日本語に直すと「ありがとうエキス」となる。センキュウの根や茎から抽出されるエキス。抗炎症作用があるが、血行促進作用があるが、育毛効果はない。
トウキエキス
セリ科のトウキという植物の根から抽出されるエキス。抗炎症作用と血行促進作用があると言われているが、育毛効果はない。
グルコシルヘスペリジン
金柑橘類の皮に含まれている天然成分で、ビタミンPの仲間。血行促進作用があると言われているが、育毛効果はない。
油溶性マサキエキス
観賞用に庭園栽培されているマサキという植物から抽出されるエキス。血管形成を促し、血行を促進する働きがあるが、育毛効果はない。
イチョウエキス
イチョウの葉っぱから抽出されるエキス。中国では古くから漢方薬の中心的な存在として使われてきた。抗炎症作用や血行促進作用があるが、育毛効果はない。
セイヨウサンザシエキス
西洋サンザシの果実から抽出したエキス。あまり聞かない名前の植物だが、ヨーロッパや北アフリカに分布する落葉樹とのことなのだそうだ。抗酸化作用、抗炎症作用、保湿作用などがあると言われているが、育毛効果はない。
サンザシエキス
日本にも生息しているサンザシの果実から抽出されるエキス。血行促進作用や抗菌作用があると言われているが、育毛効果はない。
タイソウエキス
ナツメの未成熟果実を乾燥させたタイソウから抽出されるエキス。抗炎症作用や保湿作用があると言われているが、育毛効果はない。
グレープフルーツエキス
グレープフルーツの果実から抽出されるエキス。というかこれ、ただのグレープフルーツジュースじゃないのか?保湿作用があると言われているが、育毛効果はない。
リンゴエキス
リンゴの果実から抽出されるエキス。これも単なるリンゴジュースのような気がする。保湿作用があると言われているが、育毛効果はない。
オレンジ果汁
オレンジの果汁。とても美味しそうだが、育毛効果はない。
レモン果汁
レモンの果汁。とても酸っぱそうだが、育毛効果はない。
ライム果汁
ライムの果汁。酸っぱくておいしそうだが、育毛効果はない。
キイチゴエキス
キイチゴの果実から抽出されるエキス。保湿作用があると言われているが、育毛効果はない。
キウイエキス
キウイフルーツから抽出されるエキス。保湿作用があると言われているが、育毛効果はない。
スターフルーツ葉エキス
カタバミ科の植物ゴレンシから抽出されるエキス。日本国内では沖縄や奄美諸島に分布しているらい。切断面が星型になるというのが名前の由来とのこと。肌の老化を止める抗老化作用や抗酸化作用などがあると言われてるが、育毛効果はない。
セイヨウナシ果汁発酵液
名前の通り、セイヨウナシの果汁を発酵させた液体。肌を滑らかに保つ作用があると言われているが、育毛効果はない。
ユズセラミド
ゆずの果汁から抽出されるエキス。セラミドが多く含まれている。保湿作用と血行促進作用があると言われているが、育毛効果はない。
L-グルタミン酸ナトリウム
グルタミン酸とヤシ油脂肪酸から構成された界面活性剤。化粧品というよりは洗顔料や石鹸などに配合されてる成分であり、皮膚の汚れを落としてくれる。一応保湿作用もあるとのこと。当然、育毛効果はない。
塩酸リジン
天然のリシンと分子構造は同じで、保湿作用を持っている。肌の保護クリームなどに使われる成分であり、育毛効果はない。
冬虫夏草エキス
冬虫夏そうというかなり変わったというか不気味な植物というか無視というかま、それから抽出するエキス。気になる人は調べてください。中国では古くから漢方薬として使用されてきたようだが、医学的に何らかの効果が証明された成分ではないようだ。当然、育毛効果もない。
トマトエキス
トマトから抽出したエキス。美味しそう。保湿作用があると言われているが、育毛効果はない。
ヘマチン液
なんだか間抜けな名前の液体。牛や豚などの動物の血液を分離させ化学処理をすることによって作られる成分とのこと。ケラチンと結合することで髪の毛を補修してくれるダメージ補修作用があると言われているが、育毛効果はない。
クエン酸ナトリウム
クエン酸を炭酸ナトリウムで中和したもの。何か効果を期待して配合する成分ではなく、チャップアップの酸化防止や、沈殿防止として配合される。そのため育毛効果はない。
無水クエン酸
結晶化したクエン酸を乾燥させたもの。酸化防止剤として配合されているので、育毛効果はない。
無水エタノール
商品を長持ちさせるために配合されている防腐作用を持ったアルコールの一種。一応抗菌作用もあるらしい。育毛効果はない。
その他の成分も、効果がないか、怪しい成分だけ
ヒオウギ抽出液とチョウジエキスのみB判定としたが、その効果は非常に怪しい。また、もし効果があったとしても前述のように配合濃度は非常に低いので、効果が出ることは考えにくい。
チャップアップの成分に騙されないでください!
今回は、チャップアップに配合されているすべての成分の効果を解説した。結果、単なる「頭皮の保湿剤」であることがおわかりいただけただろう。
チャップアップの悪行は、下記の記事を読めばもっと理解できるはずだ。
男性型脱毛症(AGA)にお悩みの方は、よければ医学的根拠のある以下の発毛法を使ってください。
病院と同じ薄毛治療を自宅で行う方法
確実に効果のある育毛・発毛法は何なのか?動画で解説しているので
「とにかく早く・確実に薄毛を治したい」という人は見て欲しい。
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分かったことが、これだ。
このように、薄毛は、アッサリと治療することができる。
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育毛剤を使ってはいけない。
病院と同じ治療を、自宅で、安く行う方法があるのだから。